北海道の神社百景
-北方領土の神社-
昨年7月1日~8月31日まで北海道の神社に関わる写真をテーマに
インスタグラム神社フォトコンテスト「北海道の神社百景」を開催致しました。
今回は「北海道の神社百景」特別企画として
2月7日が北方領土の日ということを広く皆様に知っていただきたいという想いと、
北方領土の早期返還を願って、
戦前まで北方領土に御鎮座され島民の心の拠り所として
大切に守られてきた神社のお写真をご紹介させていただきます。
令和4年2月1日~2月7日まで
当アカウント(@doshinseikyo_official)にて毎日ご紹介させていただきました。
本ページはまとめページとなります。
インスタグラムの投稿と連動し、紹介神社を掲載いたします。
領土返還への願いを込めて。。。
【現在道内神社をはじめ全国の神社で北方領土返還要求運動署名活動を行っております。
集まった署名簿は国会に請願として提出されます。
お近くの神社にお参りの際に署名簿記入のお声掛けがございましたら
御協力のほど宜しくお願い致します。】
@doshinseikyo_official 北海道神道青年協議会
●北方領土の日とは●
北方領土の日は、北方領土問題に対する国民の関心と理解を深め全国的な北方領土返還要求運動の一層の推進を図るため1981年(昭和56年)閣議了解により制定されました。
毎年2月7日は「北方領土の日」として「北方領土返還要求全国大会」をはじめ領土返還へ向けた様々な行事が全国的に行われております。
●紹介神社●
勇留島金刀比羅神社
(ゆりとうことひらじんじゃ)
神社名:勇留島金刀比羅神社(ゆりとうことひらじんじゃ)
鎮座地:花崎郡歯舞村大字珸瑤瑁村勇留島 税庫前
御祭神:金刀比羅大神(ことひらおおかみ)
由緒:大正6年に根室・金刀比羅より御分霊を勧請し、創祀する。昭和6年社殿改築。
コメント:当時行われていた祭典時の写真です📷お祭りの際には根室の金刀比羅神社から神職が渡島し奉仕をしたとの記録が残っています✒️ 写真からでも当時の賑わいが伝わりますね✨
※掲載写真は昭和56年発行の写真集「懐かしの千島」より転載。
斜古丹神社
(しゃこたんじんじゃ)
神社名:斜古丹神社(しゃこたんじんじゃ)
別称:色丹神社
鎮座地:色丹郡色丹村字シャコタン
御祭神:金刀比羅大神(ことひらおおかみ)
明治天皇(めいじてんのう)
由緒:明治20年代の創祀と推察される。大正2年7月社殿改築。終戦後、同島脱出に際し御神体を奉遷できなかったため、稲茂尻神社の氏子と協議し、「色丹神社」として、合同で例祭を斎行している。
コメント:斜古丹(しゃこたん)には、かつて東洋一といわれた捕鯨場があり、クジラ漁で賑っていました✨写真に写っている鳥居の前にはナガス鯨の顎の骨で出来た飾り門が建てられており、当時の生活の様子がうかがえます☺
※掲載写真は昭和56年発行の写真集「懐かしの千島」より転載。
泊神社
(とまりじんじゃ)
神社名:泊神社(とまりじんじゃ)
別称:国後神社・千島神社・千島金刀比羅神社
鎮座地:国後郡泊村大字泊村字東通
御祭神:天照大神(あまてらすおおみかみ)
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
市岐島姫大神(いちきしまひめのおおかみ)
由緒:文化年間に高田屋嘉兵衛が、本島漁業の前途を洞察し、将来必ず殷賑を極むべしと看破し、其の守護神として奉祀建立す。
コメント:御神輿行列のお写真です⛩立派な御神輿と担ぎ手の方々の熱気が目に留まります。昔から変わらない、本来のお祭りの姿を写した一枚ですね✨
※掲載写真は昭和56年発行の写真集「懐かしの千島」より転載。
東沸神社
(とうふつじんじゃ)
神社名:東沸神社(とうふつじんじゃ)
鎮座地:国後郡泊村大字東沸村字東沸
御祭神:金刀比羅大神(ことひらおおかみ)
由緒:昭和元年創祀。根室金刀比羅神社に奉遷。
コメント:出兵兵士の武運祈願中の様子を写した一枚✨神社の神聖なご神域で兵士の方々の無事を祈られる、島民の皆様の強い思いが伝わってきます。
※掲載写真は昭和56年発行の写真集「懐かしの千島」より転載。
紗那神社
(しゃなじんじゃ)
神社名:紗那神社(しゃなじんじゃ)
別称 : 千島神社、金刀比羅神社
鎮座地:紗那郡紗那村大字紗那村字紗那
御祭神:大物主神(おおものぬしのおおかみ)
少彦名神(すくなひこなのかみ)
崇徳天皇(すとくてんのう)
由緒:択捉島は、野斗呂岬にある振別から漁場の開拓が始まった。その振別に、文化3年7月高田屋嘉兵衛が讃岐の金刀比羅宮より御分霊を勧請し、仮社殿を建立し奉祀す。これが択捉島における最初の神社であるとされる。その後振別の繁栄と共に、背山の高丘に社殿を建立し遷座す。蠣崎氏が刀を奉献したのはこの頃とされる。明治年代に入ると振別は衰退し、郡庁が紗那に移転されたのを機に、神社も紗那に奉遷された。昭和3年紗那市街の後背地の高丘に社殿を建立す。
コメント:「青々と茂った丘に鎮座する神社で自然溢れる姿を感じる一方、この写真に大砲が見えることから、戦時中の北の守りとしてお祀りされていたことも伺えます。」
※掲載写真は昭和56年発行の写真集「懐かしの千島」より転載。
老登山神社
(ろうとさんじんじゃ)
神社名:老登山神社(ろうとさんじんじゃ)
鎮座地:国後郡留夜別村大字留夜別村字チフンベツ
御祭神:大国主命(おおくにぬしのみこと)
由緒:明治27年頃の創祀と推定される。氏子区域はチフンベツ、礼文磯、オカップ、ポンオカップ、サルカマップ、サイノカワラの6村。
コメント:「例祭の神輿渡御の記念写真のようです。神職や神社役員と思われる方、老若男女問わず集まっている様子から島民の崇敬の篤さが伺えます。」
※掲載写真は根室金刀比羅神社所蔵の写真を転載。2枚目の写真は当時の様子がわかりやすいように原画をカラー化に編集したものです。
根室金刀比羅神社
(ねむろことひらじんじゃ)
神社名:根室金刀比羅神社(ねむろことひらじんじゃ)
鎮座地:北海道根室市琴平町
御祭神:大物主神(おおものぬしのかみ)
事代主神(ことしろぬしのかみ)
倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
由緒:文化3年北洋漁業開拓者高田屋嘉兵衛が当地方の漁場請負中、その守護神としてお祀りしたのを初めとする。爾来当地方の開拓が進むにつれ氏神としての深い信仰を集め、家内安全、子孫長々は勿論、漁業、殖産、商業の守護神として、年と共に神威洽く深い崇敬を集めております。
※掲載写真は根室金刀比羅神社提供。